あとしまつ

松竹「最近のウルトラマンはうちだったのに今回は東宝か……」

東映「シン・ウルトラマンのせいでこっちの周年遅れたぞ……」

松竹・東映シン・ゴジラみたいなのやろうぜ!」

監督「コメディやりたい」

合体!!!

”大怪獣のあとしまつ”で~す

ダメ~!!!


というわけで令和のシン・ウルトラマンこと大怪獣のあとしまつの感想です。

やっと出てきたシン・ゴジラみたいな映画です。昔は「来年スターウォーズ来るから先にやっちゃおうぜ!」とかやってたのに今回は随分かかりました。

しかもがっつりシン・ウルトラマンに乗っかってきて、これでネタ潰しになってたらとんでもない爆弾ですね。

私はなるべく予告を見ない主義なので、「怪獣尻目に山田涼介と土屋太鳳がイチャイチャする邦画を見に行こう!」ってつもりだったんですが、まさかこんなことになるとは思いませんでした……(最後に急に絶叫してそれっぽくなったのは流石に笑った)


文字で全部説明、雰囲気にそぐわないバイクと最初から銀杏の臭いがプンプンする始まりでしたが、結局そのまま最後まで何がしたいのか掴みづらい作品でした。

帰れなくなるから変身せず作戦でなんとかしたい主人公 vs 作戦を邪魔する諸々って構図は普通に面白そうなんでもっと早めに示して欲しかったです。


実際のところ、”偉い人に色々条件言われてぐちゃぐちゃになっちゃた所謂邦画” とはまた違う構図なんじゃないかなぁと思います。

本作は脚本・監督の三木聡氏含めて時効警察組(環境大臣防衛大臣オダギリジョー)が多く参加しています。

で、見たことある人ならわかると思うんですが、この映画っていつものシュールコメディのノリなのになぜか予算が付いてるような感じなんですよね。

realsound.jp

インタビューでも監督はくだらないもの作るという意思がはっきりしているんですが、対して両社長はデカいものを作る気になっていて、B級映画を作ろうとしたら予算突っ込まれちゃったって状態の方が近そうです。

もっと低予算にするか、大作を作るつもりで大作を作るかのどっちかしてれば普通に面白かったんじゃないかって気がします(結局パクリですが……)。


あと、終盤ずっとヘルメットガスマスクARグラスは山田涼介ファンに申し訳ないんでもっと顔出せるデザインにした方が良かったと思う。